中堅プログラマーの備忘録

忘れっぽくなってきたので備忘録として・・・

【CentOS7】Postfixを使って簡単に、ただただメールを送信する

監視システムの障害通知用に使う送信専用のメールサーバーを構築します。
ここでは【CentOS7】で標準インストールされている【Postfix】を使用します。
とりあえず何も考えず全てデフォルトの設定で送信までしてみます。
環境は【raspberry PI 3B +】です。


念のため【Postfix】がインストールされているか確認します。

[root@localhost ~]# yum list installed | grep postfix
postfix.armv7hl                 2:2.10.1-7.el7           @instCentOS/$releasever

ちゃんとインストールされていました。
昔は【sendmail】が標準でしたが【CentOS7】から標準になったのでしょうか?


更に念のため【MTA】を確認します。
【MTA】とは【Mail Transfer Agent】のことで
メールを送信するソフトウェアのことをいいます。

[root@localhost ~]# alternatives --config mta

There is 1 program that provides 'mta'.

  Selection    Command
-----------------------------------------------
*+ 1           /usr/sbin/sendmail.postfix

Enter to keep the current selection[+], or type selection number:

ここに複数の【MTA】が存在すると
どれを使うか設定する必要がありますが
ここでは1つしかないので特にすることはありません。


では早速メールを送ってみます。
メールはmailコマンドから送ろうと思うので
mailパッケージをインスト―ルします。

[root@localhost ~]# yum install -y mailx
Loaded plugins: fastestmirror
Determining fastest mirrors
・
・
・
--> Finished Dependency Resolution

Dependencies Resolved

===========================================================================================================================================
 Package                        Arch                             Version                               Repository                     Size
===========================================================================================================================================
Installing:
 mailx                          armv7hl                          12.5-19.el7                           base                          220 k

Transaction Summary
===========================================================================================================================================
Install  1 Package

Total download size: 220 k
Installed size: 433 k
Downloading packages:

・
・
・

Installed:
  mailx.armv7hl 0:12.5-19.el7

Complete!

【Complete!】と表示されれば完了です。


では実際にメールを送信してみます。
表題に【テスト】
本文に【これはテストです】
といった内容を送信してみます。

[root@localhost ~]# echo "これはテストです" | mail -s "テスト" 【宛先メールアドレス】


結果は下図のとおりです。

f:id:tsu--kun:20190725183406p:plain

ログを見てみます。
ログファイルは【/var/log/maillog】です。

[root@localhost ~]# cat /var/log/maillog
Jul 25 08:20:44 localhost postfix/pickup[8918]: 508906079: uid=0 from=<root>
Jul 25 08:20:44 localhost postfix/cleanup[8977]: 508906079: message-id=<20190725082044.508906079@localhost.localdomain>
Jul 25 08:20:44 localhost postfix/qmgr[1646]: 508906079: from=<root@localhost.localdomain>, size=480, nrcpt=1 (queue active)
Jul 25 08:20:50 localhost postfix/smtp[8979]: 508906079: to=<宛先メールアドレス>, relay=aspmx.l.google.com[74.125.204.26]:25, delay=6.3, delays=0.13/0.06/5.5/0.58, dsn=2.0.0, status=sent (250 2.0.0 OK  1564042850 g127si7185448pgc.128 - gsmtp)
Jul 25 08:20:50 localhost postfix/qmgr[1646]: 508906079: removed


何も設定しないとこんな感じになるんですね。
centOS側もデフォルト設定のままだったので
ホスト名が【localhost】

[root@localhost ~]# hostname
localhost

ドメイン名が【localdomain】

[root@localhost ~]# hostname -d
localdomain

FQNDが【localhost.localdomain】

[root@localhost ~]# hostname -f
localhost.localdomain

となっていました。

メールアドレスは【root@localhost.localdomain】だったので
【Postfix】のデフォルト設定では、@以降は【FQND】が採用されるようです。


このままではさすがに使えないので
次回は【Postfix】の詳細設定をしていこうと思います。